見た目はシンプルな箱ですが

 ボックスやアルミケース、紙箱などいろいろなケースや収納物に合わせて、

多種多様な緩衝材を設計・製作していますが、

ホールの深さがそれぞれ異なっていたり、ホールの形状自体複雑だったりで、

大抵のケースの緩衝材はプロッターという機械で加工しています。

図面からカットデータを作成してプロットするのですが、

データを作るときには加工のしやすさや、なるべく積層数を減らすようにしたり、

さまざまな条件を考慮してデータを作るという作業が必須となり、

このデータ作成の段階で間違えると、図面と違う製品ができたり、作業の効率が悪くなったりしてしまいます。

一方、頻度は少ないですが、ホールが少なくて、

ホールの深さも同じ、形状もシンプルな緩衝材を製作することがあります。

シンプルでも、ホールの数がたくさんあり、製品の高さもそれほど高くないものは、

プロッターのほうが後の工程が容易になることもありますが、

ホールの体積が大きく、ホールも少なく、かつ四角形のみの単純な形状の緩衝材は、

ブロック状(板状)にカットした材料を組み立てて製作することもできます。

矩形(四角形)の材料を粘着テープで接着して組み立てる作業は夏休みの工作のようで、

楽しく簡単そうに思われるかもしれませんが、

加工や厚みの寸法公差などが多少は生じるため、

「完璧!!」と惚れ惚れするような仕上りで完成させるのは結構、至難の業とも言えます。

 

aparently-simple-case-1.jpg

 

ブロック状(板状)にカットしたものから少し進化したものがこちらです。

それぞれの板に差し込み部(凸部)と受け口(凹部)を作って、

指物などの仕口(?)という接合技術に倣って製作したものです。

 

aparently-simple-case-2.jpg

 

aparently-simple-case-3.jpg

 

よ~~~~~く見るとただの矩形の板どうしを接着しただけではないことがお分かりいただけるかと思います。

これはもちろん、CADデータを作成してプロッターでカットしています。

一枚一枚の板の組み方を考えながらカットデータを作り込むため、

慣れないと結構時間がかかります。

混乱してちゃぶ台をひっくり返したい衝動に駆られるときもあります。

そんな葛藤との戦いの末にピッタリと組み上がった製品を見ると最高の達成感があります。

自己満足でしかないかもしれませんが、

こういう自分なりの楽しみも仕事には必要ですよね。

「こんな面倒なことしなければいいのに」と思われるかもしれませんが、

組み込むだけでなく、さらに材料どうしが接するところには可能な限り粘着テープを貼るので、

矩形の板を接着するより接合部分の強度が増すというメリットもあります。

特に仕切りの板厚が薄い場合は効果があると思います。

サイズが大きく、ホールの体積が大きくなればなるほど、材料費も抑えられます。

仕上りも美しい。

日本の古くから伝わる【技】は、

とても合理的で美しくもあって、

分野は違えどもいろんな場面で応用が効くところが素晴らしいです。

さまざまな優れた技術を弊社のモノづくりにどんどん取り入れ、

独自の新たな技術として培って、技術そのものが弊社のブランドとして認められるよう、

日々の作業で常にチャレンジしていきたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

*